2009年6月11日木曜日

memo

ベストな乳がん治療のガイドライン (今回のガイドライン改正のポイント)2008年10月現在
がん患者のあきらめない診察室より)

■ポイント1 早期乳がんの術後化学療法の必要性については、出来る限り遺伝子検査を行うべきである。
■ポイント2 術後の化学療法はHER2陰性の場合、EC療法、AC療法、CAFなどアドリアマイシン系の抗がん剤を使用してはならない。(テラルビシン、アドリアマイシン、エピルビシンなど。)タキソテールを使用すべきである。
■ポイント3 乳がんのホルモン療法には骨転移が明確になくても、ゾメタを投与すべきである。
■ポイント4 Triple Negative 乳がんにはゼローダ+ナベルビンを第一選択とする。 術後なら再発防ぐために他のタイプより強力な治療法を行うべきである。

*   *   *
(B)化学療法は何を選択すべきか?  (※今回のガイドランで大きく変化した点がここです。)
1.HER2陽性、Topo2増幅 ありの場合 ハーセプチン+アンスラサイクリン系、但し心毒性の問題があるためドキシルを使用すべきである。→ 当サイトの経験例ではハーセプチン+ドキシルの心毒性の副作用は軽度でアドリアマイシン、エピルビシンとは異なります。(BCIRG006試験より)※ちなみにこうしたケースでのアンスラサイクリン系薬剤の効果について否定的な医師がいるのは、単に自分の施設でドキシルが使用できない負け惜しみだと考えられます。

2.HER2陽性、Topo2増幅なしの場合 ハーセプチン+タキソテール又はハーセプチン+アブラキサン。 ハーセプチンと併用しながらタキソテールは3週おき6回投与、その後はハーセプチンのみ1年間。

3.HER2陰性、HR陽性の場合 タキソテール単独あるいはタキソテール+エンドキサン(TC療法)が妥当。(US Oncology3715試験より)→ 当サイトでは今までTC療法について、主に副作用の面から否定的な見解でしたが訂正します。 しかしTC療法には骨髄抑制の問題が高頻度で生じるので、65歳以上の高齢者にはタキソテール単独で、若年者やPS良好例にはTC療法を推奨することにします。

4.Triple Negative の場合 ゼローダ、ナベルビン、CPT-11、CBDCAなどの白金製剤などが検討される。また余裕がある例では早期からのアバスチンの併用投与を推奨。→ 尚Everolimus(RAD001)の併用も現在のところ成績が良好で、推測ですが将来的にはエビデンスとして取り入れられる可能性があります。 いずれにしても化学療法がメインとなりますので、できれば手術時に抗がん剤感受性試験を行うべきでしょう。 

まとめると2、3ではアンスラサイクリン系薬剤は使うべきではなく、4ではそれに加えタキサン系薬剤も使用すべきではありません。 もしタイプを分けることもしないで同じようにAC療法やEC療法を用いている施設があるとしたら、このガイドラインが出た2008年後半以降には犯罪的な治療法をしている施設として扱われてもやむを得ません。

☆   ☆
肺の転移が進んだり、肝臓に転移が見つかった場合、抗がん剤治療を勧められるのだけれど、以前言われたのは、最初にタキソテールを使ったから、今回はACとかECになる、ということでした。ところが上記によると、トリプルネガティブのがんにはAC療法やEC療法をしてはいけない、とのこと。

肝臓は大丈夫かしら、という不安から久しぶりにいろいろ調べはじめましたが、こういう情報を得られて良かった。おとといNHKで放映されたプロフェッショナルを見逃したので、再放送をしっかり録画する予定。母に、病院変えられないの?と聞かれたけれど、これから東京に通うのはどんなものでしょう。いざとなったらセカンドオピニオンを聞きに行くぐらいならできるかも。

今は情報の収集のみです。中々不調から抜けられないのですが、体の状態は来週の血液検査とその後のCTでわかるでしょう。

「ねばる」とか「あきらめない」とかいうものが私の中に自然には存在しないのですが(汗)、頭に浮かんだ予想に対する「それはいやだ」とか「納得がいかない」という気持ちは、「まだ」のサインであり主の御心と呼応しているようです。夕べは色々考えていたら恐れで寝付くのが多少遅かったものの結局熟睡したし(笑)、そして、この内側で何かが起き上がる感覚…不思議です。

4 件のコメント:

  1. 愛知県のさっちゃん2009年6月11日 8:21

    おはようございます+.(´∀`*).+゚.

    昨日主人とテレビを見ていたら、ペプチドワクチンが取り上げられていました。

     それによって肺や骨にできたガン細胞が小さくなって光を見た患者さんのお話でした。

     「emiさんにどう?」と主人が。

     一つの情報源として・・。アドレスです。

    http://www.transrec.jp/gairai/depts-10.html
     

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  2. 情報をありがとうございます。

    さっそくサイトをみてみました。
    白血球の型等殆どの条件は満たしていますが、「生存期間を延長する標準治療法が無くなった段階のがん患者を主な対象とする」ということで、再発後の抗がん剤治療がまだな今の段階では対象外かもしれません。
    でもしっかり頭に(ブックマークに^^)入れておきました。

    がんは情報戦と言いますね。そしてその中に主の御介入があります。

    さて、今後の展開や如何に…

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  3. 初めまして!
    ブログをよく拝見しています。

    わたしは、トリプルネガティブで2007年にEC療法をしましたが、2008年に変わったんだと知りびっくりしました。
    (>_<)

    これからも、よろしく御願いします。

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  4. コメントをありがとうございます。
    こちらこそよろしくお願いします。

    私も今日知ってびっくりでした。
    そうですか、EC、ACは副作用がきつくて大変ですよね。

    主の豊かな導きといやしをお祈りします。

    共にねばって参りましょう。

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